クローズアップ
整形外科
整形外科の「かかりつけ医」の役割と、「手」の専門領域で力を発揮します。
整形外科の「かかりつけ医」の役割と、「手」の専門領域で力を発揮します。
小児から高齢者まで、外傷から慢性の運動器疾患まで、緊急手術から回復期リハビリテーションまで、整形外科は多職種が連携して幅広く対応しています。
内科との連携により、疾患を部位別に診るだけではなく、全身を総合的に診療できるのも私たちの強みです。
地域のかかりつけ医としてはもちろん、日高・東胆振圏内では数少ない上肢疾患・手外科領域の専門施設としても果たすべき大きな役割を担っています。
「総合的」「全人的」に患者さんを支えます
「総合的」「全人的」に患者さんを支えます
苫小牧市は人口17万人都市(道内第4位/2018年1月末)ですが、他の主要都市に比べて整形外科の医療機関も医師数も少なく、近隣の自治体も含めて東胆振・日高地方の整形外科医療は困難な状況が続いています。
そんな中、大腿骨近位部骨折や腰椎圧迫骨折などの脆弱性骨折は、高齢化に伴い増加傾向が続きます。
当院では急性期の治療だけではなく、生活環境まで見据えたリハビリテーションを重視しており、多くのスタッフが急性期から回復期の療養に関わります。
内科との協力体制で、さらに「総合的」「全人的」に患者さんを支えます。
そして、治療終了後も円滑に医療や介護サービスにつなげられるよう他医療機関や介護事業所と連携し、患者さんとご家族への支援を行っています。
「手」は道具を使ったり、物を押さえたり、とっさに頭や顔をかばったりするほか、真っ先に物に触れる部位のため、どうしてもケガが多くなります。
一度障害が起きると、完全な回復は難しくなるため、早期に受診・診断し、適切な時期に適切な治療・リハビリテーションを行うことが必要です。
当院は、顕微鏡を使って血管や神経縫合などの微細な手術を行う「マイクロサージャリー」も専門分野としており、手術室に機器を完備し、看護師とのチーム医療で手術に臨んでいます。
さらに、有能なリハビリテーション集団もそろっているため、さまざまな症状に対応することができます。
■掲載案:マイクロサージャリ―の対象となる疾患、
■掲載案:術前・術後写真+説明文
手・肘に関わる診療を高いレベルで提供
手・肘に関わる診療を高いレベルで提供
私たちのもう一つの特色は、手・肘の診療を専門的に行えることです。
骨折などの外傷はもちろんですが、しびれ・痛み・変形など慢性的な上肢の障害も生活の質を低下させ、労働の制限を余儀なくされることもあります。私たちは開院当初より、日胆地方で働く人々の生活と労働を支えるべく、手・肘の外科を重点分野の一つに掲げて取り組んでいます。近隣の医療機関からも多くの患者さんをご紹介いただいており、近年は全手術件数の約7割を上肢の症例が占めています。専門のリハビリスタッフも在籍し、「診断」「治療」「リハビリ」まで高いレベルで提供します。
上肢疾患
上肢疾患
当科で治療可能な上肢疾患は大きく分けて以下の通りです。
- 絞扼性神経障害:手根管症候群、肘部管症候群などしびれや痛み、筋力低下をきたすもの。重症度に応じて注射や内服治療、手術を行います。
- 変性疾患:変形性関節症、関節リウマチなどの膠原病。母指CM関節症に対する関節形成術が増えています。関節リウマチに対しては生物学的製剤も導入しています。
- 外傷:骨折・脱臼、腱・靭帯損傷、神経・血管損傷、切断指の再接着など顕微鏡下手術(マイクロサージェリー)が可能です。
- その他:無腐性骨壊死(キーンベック病、プライサー病)、良性腫瘍(ガングリオン、アテローム、神経腫瘍など)、腱鞘炎、瘢痕拘縮、デュプイトレン拘縮、TFCC損傷、野球肘、小児強剛母指など。
手・肘以外の整形外科疾患
手・肘以外の整形外科疾患
手・肘以外の整形外科疾患にも柔軟に対応しています。当院での手術治療が可能なものは以下の通りです。
- 外傷一般
- 脊椎:腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症
- 肩:腱板縫合術
- 膝:鏡視下手術(半月板縫合術、半月板部分切除術)、人工膝関節置換術
- 足:外反母趾手術、リウマチ変形矯正手術
- なお、頚椎疾患、関節鏡視下腱板縫合術、人工股関節置換術、前十字靭帯再建術などの手術は勤医協中央病院(札幌)で行い、術後リハビリを当院で継続します。
副院長 整形外科科長真壁 光 (まかべ ひかる)2000年、札幌医科大学卒業。 勤医協中央病院などを経て2006年、勤医協苫小牧病院着任。 |
副院長 整形外科科長真壁 光 (まかべ ひかる)2000年、札幌医科大学卒業。 勤医協中央病院などを経て2006年、勤医協苫小牧病院着任。 |
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