院長より、患者さん、地域の皆さんへ

 新型コロナウイルス感染症による、緊急事態宣言が終了しました。

 今年の苫小牧、東胆振地域は、6月としては、綺麗に晴れる日も多く、例年であれば、週末に学校や幼稚園での運動会の歓声が聞こえるはずのいい天気でした。

 新型コロナの問題では、勤医協中央病院でのクラスター発生があり、皆さんにも大変心配をおかけしました。幸い、新たな感染はなく、中央病院はクラスターの収束宣言を6月22日に出しています。

 勤医協苫小牧病院では、2月から今まで、新型コロナの患者さん、職員は、幸い発生しておりません。この間、院内感染を起こさせないために、職員全員が今までとは異なるレベルの感染対策の対応を強いられており、そのストレスも大きなものがありました。患者さん、地域の皆さんからは、病院職員に対し、数多くの励ましの言葉を寄せていただきました。大変感謝しております。今後も気を緩めることなく、対策を継続する必要があります。

 また、友の会の方や地域の皆さんから、この間、手作りも含めて、フェイスガード、ガウン、マスクなどを、数多く病院に提供していただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。有効に使わせていただいています。

 この間、病院入り口で、体温を測定され、事務、看護師の窓口に、透明ビニールシートの壁が天井から下がり、医師、看護師、技師がゴーグルをつけて対応しているなど、安全対策とはいえ、病院にいらした方は、面食らい、またその距離感に寂しさ、冷たさを感じられたかもしれません。ソーシャルディスタンスという言葉は、私は適切ではないと思いますが、身体的距離を保つことが、今の時期に必要であることを御理解いただきたいと思います。

 病院としては、上記の感染対策に加えて、現在、電話診療を開始しています。体調に変化がなく、薬を同じように、継続したい方、検査結果のみ聞きたい方を対象に月曜から金曜日まで(時間限定ですが)行なっておりますので、利用を御希望の方は御連絡ください。

 少しずつ、多人数が集まるイベントの制限が解除される可能性があります。しかし、友の会活動の中心とも言える、皆で集まって、楽しく活動すること、班会、健康相談会、食事会などをどう再開するか、まだまだ模索の段階ではないかと思います。健康まつりをどうするか友の会の役員さんで話し合っておられます。その結論がどうなるかにもよりますが、不特定多数が集まるイベントが以前のように開催できるまでは、まだ時間がかかると思います。それまで、身体的距離は離れても、病院と、患者さん、友の会の皆さん、友の会の皆さん同士の絆は、今まで以上にしっかり保っていけるように、皆さんと知恵を出し合いながら努力したいと思います。


院長 宮崎有広